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劇症肝炎になると生命の危険があるため、海外渡航前のワクチン接種が重要

B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)によって汚染された血液の輸血、血液製剤の投与、汚染された注射針、セックスなどを介して感染します。またB型肝炎ウイルスのキャリア(無症状だが体内にウイルスを保有している状態)の母親から子供への母子感染も起こります。

3ヶ月前後の潜伏期間の後、全身のだるさ、食欲不振、嘔吐、黄疸などの症状が現れます。これらの症状に該当したら医療機関で、検査を受けましょう。通常は1~2ヶ月で自然治癒しますが、約1%は重篤な肝機能障害が現れる劇症肝炎を発症して、最悪の場合は生命の危機に陥ることもあります。

B型肝炎はワクチンで予防できます。酵母にB型肝炎ウイルスの遺伝子の一部を組み込んで、抗原を作らせて、精製することでワクチンとしています。ワクチン接種による副反応はほとんどありません。早ければ平成28年度から乳幼児に対してのワクチンが公費接種となる予定です。

輸血時に血液検査が行われ、医療機器の使いまわしもほとんどない日本ではB型肝炎は少ないように思えますが、セックスを通じて感染する「性感染症」としての拡がりが若い世代で懸念されています。他の性感染症と同じく、不特定多数とのセックスを避けて、コンドームの着用は怠らないようにするのが、簡潔かつ効果的な予防法です。

また海外旅行に行く方は注意が必要です。医療設備に乏しい発展途上国では輸血用血液の供給が献血ではなく、生活の糧としての売血で賄われている地域が未だに数多く存在しており、B型肝炎ウイルスのキャリアの血液が供給されるリスクがあります。

通常の生活を送る限り、水道などを経て経口感染するA型肝炎ほどのリスクは高くありませんが、生命を左右する劇症肝炎に備えて、海外に渡航する前にワクチン接種を受けたほうが無難です。海外の医療機関などで働く予定のある人、海外ボランティアに参加する予定の人は、必ず受けましょう。